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温泉 | 湯郷鷺温泉館 岡山県美作市湯郷595-1 |
「うちに帰るまでがレースです。」
あの男のウザイ教訓をまた思い出してしまった。
去年、死にそうになりながら帰ってきた夜耐久。
懲りずに今年もやってきた。
去年は寂しく3人。今年はヒロシゲ屋が呼び掛け総勢30余名の大所帯。自分達のチームも5人組となり、去年と違ってしっかり仮眠を取れそうだ。
第一走者は、白蛇隊のH崎氏。
スペシャのウェアが、夜陰に映える。
天気予報は雨だったが、何とか持ちそうだ。
真夏だというのに、高地のためか夜は肌寒い。
午後7時。10時間の戦いの火蓋が切って落とされた。
総員5名。2周交代。はたして何週できるか?
2周で約13分前後。次の番までに50分の休憩がある。長丁場のレース、序盤からしっかり仮眠を取る作戦をとる。
それを見たじっちゃんにツッコまれる。
「寝たらいかんよ。寝起きは体が動かんよ〜。」
ふっ、確かにじっちゃんの言葉は正しいかもしれん。
だが、明日の朝、それが間違いだったと思い知らされるさ。このレースが10時間で終わりじゃないって事をね。
前半は、4時間耐久の部との混走。比較的大きな集団が形成される。自分は集団をうまく利用しながら非力を補う。高速での集団走行。超キモチイイ。
後半、4時間の部がいなくなり人数が半減。集団も小さくなる。うまく集団を利用できない。俺、H田、藤もっちはラップタイムが落ち始める。
しかし、ここに意外性の男が!前半よりもラップタイムを1分近く縮めるくま!!。
なんでだ。底力?夜行性?もしかして集団走行苦手なの??
夜が明け始めた。感動のゴール。涙こそないが、確かな充実感があった。
帰路。レースは終わったが、不眠我慢大会はまだまだ続く。レース中仮眠を取った俺に睡魔など皆無だ。。。
zzzZZZ。
(バン、ドンドン、バンバン)
なんだ、なんの音だ??
って、いかんいかん、寝てしまった。
眠い。あんなに仮眠したのに。。。
一度も仮眠を取っていない運転手のくまはもっと眠そう。
ドンドン!! バンバン!!
眠気覚ましなのか。運転しながらハンドルやドアをガンガン叩いて気合を入れるくま。
コ、怖い。
「うちに帰るまでがレース(遠足)です。」
JAMマのウザイ教訓をまた思い出してしまった。