晴天の下、少し冷たい風が吹く１２月の朝。
　写真写りの良い最前列に並んだ私を湯原の潮の匂いが鼻をかすめてゆく
　少しばかりの緊張感と３年間供に走ってきている自転車。
　しばしの沈黙の後、そしてスタートを切った・・・

　・・・中略・・・

　皇座山山頂への看板が見えてきた、ゴールまで１ｋｍを切った。
　ほんの５ｍ前には力強いピーターのランプレジャージ、
　そして、後ろにはＹＡＢＡＩのリーダーＪＡＭマシーンの荒い呼吸が聞こえる。
　ここだ！かつて高橋尚子が五輪でスイッチを入れるためサングラスを投げたように、
　私は（サングラスは高いので）半分も飲んでいないボトルを投げた。
　“ロケット点火！”
　そして最後の坂、渾身の立ちこぎ！ギアはすでにファイナル！＾＾；
　自分の限界を感じながら坂を上る！
　しかし、目の前のランプレジャージはどんどん離れていって、
　気が付けば横にＹＡＢＡＩジャージを着た赤いトレック。
　ゴール前の直線、ＪＡＭマシーンにリードを許した私は、
　その後力尽き、１１位に終わった。
　チームの中では４人中３位という悔しい結果となってしまった。
　そして、ＹＡＢＡＩの山岳王はピーターに決定した。